など患者さんから質問が出たり
同業者仲間と話をしていても似たような話が出ることがあります。
本当にそうなのでしょうか?
結論を先に書きますと
いいえそんなことないですよ。 と
確かに他のものと比較すれば。。。
例えば金属系の材料と比べたり、セラミックと比べたりすれば
確かに数値上では劣ります。
でも、日常生活で使い物にならないのか??
と言いますと、全く別問題です。
そんな使い物にならないようなものを いくら金属代が暴騰しているからといって
厚労省が保険に取り入れてくる訳がありません
当院ではCADCAMが保険で導入されてからすぐにCAD/CAM 冠を導入して
それなりに症例数はあります。
そんなにしょっちゅう取れたり壊れたりしていたら、経営的にも成り立ちません
患者さんからの信用も落ちてしまいます
殆んどの症例では良好です
良好でないもの、つまり予後不良で破折して壊れて来院されたり、壊れなくても脱離して
付け直しをする場合というのは大体パターンが決まっております。
やはりちょっと無理して背伸びした症例は、どうしてもトラブルが発生しやすなります。
それはまたセラミック治療の予後とも通ずるものがあります
保険のCADCAM冠の予後不良として挙げられる因子は
まず第一に適応症例かどうか、と言うことです。
適応から外れてはいないだろうか?
例えば、入れようとしている歯の奥隣にちゃんと噛み合わせの
歯があるかどうか、かなり歯軋りをしているような患者さんではないかどうか
噛み合わせの歯との隙間は十分に確保され材料の厚みが取れるかどうか
などなどあげればキリがありませんが、15年以上セラミックを扱った経験から考えますと、失敗例から多くのことを学ぶことができます。
やはり無理をすると、残念な結果になります。
その他の予後を左右する因子としては、術者側の技術的問題です
例えば 土台の歯の削り方の問題、そして接着に関して、
これも大きく予後を左右する問題です。
接着材料の選択、接着手順がきちんと守られているかなど、症例として取り扱うところから
歯が入るまでのチェック項目は実は結構たくさんあるのです。
そうした手順を守っていけば、すぐにダメになるとか言うことはなく、そこそこの期間
ちゃんと使えます。と、言うのが私の考え方です。